アリさんマークの引越社の幹部2名による対談後半は、「給料事情」について。前半の「キャリアアップ事情」に続き、小野寺さんと松田さんにお話を伺った。
―お二人が入社した当時と今で、給料面の待遇に変化はありましたか。
小野寺:昔は働いたら働いた分だけ収入を得ることができました。だから、お金目的で入社する人は多かったですね。自分の入社動機も独立資金を貯めたいというものでしたし…。実際、ある程度働いて、独立するために辞めてしまう人も少なくありませんでした。
松田:先輩方のバリバリ働く姿は励みにもなりましたが、確かに辞めてしまう人も多くて、人の入れ替わりが激しかったですね。現在は、給料面でいえば、かつての「太く短く」ではなく、「細く長く」給与アップしていくような体制になっています。私としては、しっかり休んできっちり働けば給料が上がるんだということを、新卒担当者としてしっかりと社員に伝え、できるだけ辞めてしまう人を出さないようアフターフォローを心掛けています。おかげさまで社員の定着率はかなりアップしているので、これを維持していきたいですね。
―アフターフォローというと、具体的にどのようなことをやられているのでしょうか。
松田:時々、各支店を訪れるなどして、支店の環境や社員が働く環境をチェックしています。また、もし困ったことがあれば、直接話してもらえるような機会を設けたり。新入社員には、「お父さんのよう」「見かけるとホッとする」などと言われることもあり嬉しいですね。
―松田さんは、新卒採用担当という立場から今の若い世代を見て、昔よりも求めているものが違うと感じることはありますか。
松田:今の新卒はバリバリ稼ぎたいというよりも、「きちんと休めるか」「早く帰れるか」というのを大事にしていますね。もちろん、「しっかり稼ぎたい」という方にとっても、アリさんマークの引越社はキャリアアップの道を用意しているので安心してください。
―キャリアアップというと、アリさんマークの引越社では、どのように働きたいかを「ひかり」「のぞみ」「こだま」のコースに分けて用意していると聞きました。
松田:はい。どのようなペースで出世し、給料アップをしていきたいのか、「ひかり」「のぞみ」「こだま」の3つのコースを選べるアンケート調査を実施しています。副支店長のポストが空いたら、たとえどんなに遠方でもかまわないから赴任したいというのが「ひかり」と「のぞみ」。自分が通える範囲で副支店長の空きが出たらやってみたいというのが「こだま」です。若手スタッフの乗車率は、「こだま」が一番高いかな(笑)。でも、「ひかり」や「のぞみ」で地方赴任となった時、家賃補助もある提携物件に住むこともできます。ぜひ、チャレンジして欲しいですね。
小野寺:私が支店長という立場で言えるとすれば、早いペースで出世し、給料アップするのが必ずしも正解ではないということ。たとえば、1年で副支店長になることは可能です。でも、それだけの経験では部下もなかなかついてきてくれませんし、トラブルへの対応も不十分になりがちで、副支店長になった後の結果が出しにくい。結局、店長への道を遠回りすることにもなりかねません。やはり、2~3年は副支店長として勤務してからというのが理想的でしょう。キャリアアップなら、あらゆる経験をしてきた私たちのような先輩がいるので、ぜひ頼ってほしい。逆に、これからの働きやすい環境を作っていくのは若い世代の社員なので、そこは耳を傾けて、より良い環境にしていきたいですね。
―最後に、アリさんマークの引越社では、どんな人材を求めているか教えてください。
松田:引っ越しはサービス業です。サービス業としてお客様に失礼のない電話対応ができるのであれば、あとは本人のやる気次第。エントリーシート不要で、当日履歴書を持ってきてくれれば問題ありません。落とすための面接ではなく、入れるための面接をしています。素のままのあなたできてください。
小野寺:引越しは人並み以上の力が必要だと思っている人も多いでしょ?テコの原理を応用してコツとバランスさえつかめば、誰でも大きな家具でも持てるようになるんですよね。重い荷物を運ぶこともありますが、小柄でも活躍している人もたくさんいます。やる気に加えて、運転が好きで仲間を思いやることができる人だったら、そこまで特別な力がなくても挑戦できる職場ですよ。
―今の若い世代に多いとおっしゃっていた、「休みをしっかりとりたい」「自分の時間を大切にしたい」という方でも歓迎?
松田:もちろん「休みはしっかり取りたい」という人も歓迎しています。月に10日の休暇があるというのは、引っ越し業界はもちろん、他業界も含めてなかなかありません。「アリさんマークの引越社」の強みのひとつだと思っています。
小野寺:内定が決まると支店面接があります。その時、会社の良いところだけではなく、これから改善して行かなければいけないところも全部伝えるようにしています。今後はますます全国展開して行きたいと考えているので、圧倒的に人手が足りない状態です。新卒の方はもちろん、中途採用の方もどんどん入社して欲しいので、できるだけ働きやすい環境を整えていきたいと思っています。ぜひ、豊島支店にも面接へ来てくださいね(笑)。
―しっかり給料を稼ぎたい方、自分の時間を大切にしたいという方、それぞれの想いや働き方を尊重されているのが伝わってきました。自分の中で目指したいものをしっかり持っている方には、ぜひアリさんマークの引越社でチャレンジしてほしいですね。
アリさんマークの引越社に正社員として入社すると、将来的にどのような道に進みたいのであれ、まずは作業アシスタントとしてのセールスドライバーを経験することになる。その後、社内の認定試験を一つ一つクリアし、おおむね入社から6ヶ月~1年後に、それぞれの社員の希望や適性に合わせたキャリアコースを歩むこととなる。
マネージャーとしての道を歩んでいきたい人は、経営者コースを選択して進むことになる。最初は支店長代理として働き、支店のマネージメント業務を覚えながら昇格試験を狙う。試験に通ったら支店長へと昇格する。さらに支店長の先には、本社の経営幹部としての道が用意されている。
営業職としての道を歩んでいきたい人は、営業スペシャリストコースを進むことになる。経験と社内テストを通じ、営業主任、営業係長、営業課長、営業室長とステップアップし、その先には経営者コースと同様、本社経営幹部への道が開かれる。
ドライバー職を極めたい人は、セールスドライバースペシャリストコースを歩む。現業主任から始まり、社内テストを通じて現業係長、現業課長、現業室長へとステップアップ。その先は、他のコースと同様に本社経営幹部を目指すことができる。
アリさんマークの引越社では、原則として月に10日の休みを取ることができる。ほかにも、結婚記念日休暇、配偶者バースデー休暇、夏季休暇、年末年始休暇、有給休暇などさまざまな休暇制度があり、年間合計で120日の休みを取ることができる。ワークライフバランスを重視した引越し業者だからこそ、家族との大切な時間を十分に取ることができるだろう。
休むべきときはしっかりと休み、そして、働くべきときは一生懸命働く。毎月の昇格テストに向けても、しっかりと勉強を重ねよう。メリハリのある生活を送ることで、確実に昇格・昇給を狙っていけることだろう。
一般に会社という場所では、自分で自分の働き方を選ぶことができない。引越し業界で言えば、どんなにドライバーになりたくてもマネジメントに回されることがあるだろう。どんなに支店長になりたくても、ドライバーに回されることもあるだろう。
しかしアリさんマークの引越社は、自分で自分のキャリアを選んで歩んでいくことができる。しかも、昇格試験を通じて確実にキャリアアップを図ることができる。
会社に所属しながらも、自分の人生を自分で選んでいけるという点が、他社にはないアリさんマークの引越社の大きな特徴と言って良いだろう。